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『リアルアカウント』作者「渡辺静」新連載 1話詳細レビュー『魔女に捧げるトリック』

画像引用:週刊少年マガジン公式サイトより

週刊少年マガジン』2020年39号から連載を開始した『魔女に捧げるトリック』。
作者さんは『リアルアカウント』などで有名な『渡辺静』先生。
第1話をストーリー設定セリフキャラクターの4つの視点からレビューしていきます。

あらすじ

マジックの天才と謳われていた少年はある日、大きなマジックの失敗により見知らぬ世界へ飛ばされてしまう。
そこには見慣れぬ石づくりの建物、ボロを着た町人、甲冑を着た騎士が存在した……。
突然のことで困惑する主人公だったが、そこで美しい少女と出会う。
「私はミア、魔女です。」
マジックを生業にしながらも本物の魔法に憧れていた主人公はその言葉に大きく興味をそそられることとなる。しかし、多くを語らぬ内に、その少女は異端審問官に魔女の容疑で連れされ、火刑に処されることになった。
しかし、本当は魔女など存在せず、教会が権威のため行なっている魔女狩りだと気づいた主人公はショーさながらの手並みで少女を救出。
その鮮やかなマジックは、まるで魔法のようで……。
お得意マジックで少女を助けた主人公だったが、その姿は、魔女を救いに来た悪魔そのもので!?

【ストーリー】土台はいい これらかの路線に期待

1話の中身は全体的に面白かったですね。
1話だけの内容で当面の物語が薄ら見えるのが非常にポイントが高いです。
簡潔にストーリーを説明するならば、天才マジシャンが中世で魔法と区別がつかないレベルのマジックを使用し、魔女と呼ばれる少女たちを救う物語
アイデアとしては、高度に進んだ科学は魔法と区別がつかないという話と魔法など使えないのに魔女と疑われ殺される魔女狩りの話を組み合わせた物語ですね。
魔女だと弾圧してきた人間たちをマジックで翻弄するなんて皮肉が効いて非常に面白い話だと思います。
ただ問題が、そのマジックのタネがいつまで続くかという事でしょう。1話で使われていたマジックはとてもよかったです。面白いし、なにより魔法っぽい。
けど、これからの展開で同じマジックを何度も使用するようになると厳しくなるのではないでしょうか。
この物語は、マジックのタネを切らさずにやっていくか、どこかの時点でマジックで救う物語から別の路線へシフトすることが必要になってくるかもしれません。
たとえば、救った魔女との恋愛モノに持っていくか
中世マジックと近代マジックの化かし合いバトルモノに持っていくか
マジックで人を翻弄するギャグモノに持っていくか
なんなりの変化を付ける必要が出てくると思います。

【設定】結構練られていることが序盤から感じられる

読んでて一瞬「またマガジンでもなろう展開かよ」と身構えてしまいました。しかし、ここ数年流行りである転移モノのアイデアを使用しつつ、単純な異世界転生ではなく、限りなく過去の世界に近い異世界に転移した点は意外でしたね。また、ファンタジー世界に飛ばされたのかと……。ちょっと読みを外された感。
設定的には、どれくらい過去の世界に近いかは、とても重要な要素になってきそうに感じます。
つまるところタイムスリップモノになるのか、異世界転移モノになるのかで今後の展開も大きく変わってくるでしょう。
タイムスリップモノに近いなら史実の出来事や偉人を使うことができますし、完全な異世界転移モノならば、作品の自由度が上がります。
どっちに転んでもいいですが、私的には大きな事件に関わっていく展開が欲しいですね。せっかく中世なんですから国と国の問題とか面白そうじゃないですか。
また、魔女と断罪されている女性たちが何らかの特殊技能を収めた者たちである点はいい設定だなと感じました。
特に、1話の最後の方で魔女たちがどんな技能によって魔女と呼ばれているのか想像がつくのがいいですね。
薬の知識がある少女⇒毒を使う魔女
獣と暮らす少女⇒使い魔の魔女
男より強い少女⇒肉体強化の魔女
高度な鍛冶技術を持った少女⇒錬金術を使う魔女
豊満な肉体の少女⇒誘惑の魔女
中世なら魔女と呼ばれそうな技能ですし、仲間にすると便利そうな、絶妙な能力ですね。

【セリフ】可もなく不可もなく

全体としては、大きな違和感のあるセリフも名言になりそうなセリフもありませんでしたね。
主人公は人を見下す類のセリフが多くみられたので、これから主人公が人とどう接していくのかが楽しみです。この中世で上手くやっていくことができるのか、それとも悪魔として距離をとるのか、どんな展開になっていくのでしょうか。
ちょっと気になったセリフとしては、異端審問官が魔女と町民に対して
「はい せーの… 魔女を生かしておいてはならぬ」というセリフがあります。
この「魔女を生かして~」の部分はなんでもいいんですが、最初の「はい せーの」という部分に少し違和感を感じますね。
司教と言えば、町ではかなり偉い人間です。ちょっとそんな人間にそぐわないセリフのような、時代に合わないような感じが……。もう少し威厳のある言い回しは無かったんですかね。
あとこれは小さな違和感なのですが、魔女と呼ばれた少女のセリフが全体に、共感や理解が難しく感じます。うーん。まぁどこがどうってわけじゃないんですがね。
そもそも、日本人には宗教観念に馴染みがないので、神の使徒の言葉がどれほど重いかや、神の言葉を疑わない姿勢がどうとか理解しづらいんですよね。
そこを、キャラクターのセリフを使いどこまで読者に寄り添っていけるかが重要になってくるのではないでしょうか。

【キャラクター】とても可愛い ヒロイン全員の登場が待ち遠しい

キャラクターはとてもいいと思います。ビジュアル的にもマガジンらしいですし、性格的にも今のところ好ましいですね。
モブキャラクターからみれば主人公たちは悪魔と魔女に見えるビジュアルなのがいいです。
さすが、何度も連載を持っているだけあって、女の子の描き分けも良くできています。ヒロインたちに魅力を感じますし、まだ、登場していなのに「こんな性格かなー」とイメージができます。
主人公にしても、マジシャンでありながら本当の魔法に憧れる少年という人物像は面白いです。
唯一気になる点は、ギャグ顔がキモすぎる点ですかね。私的にはもう少し可愛いかかっこいい方向にデフォルメして欲しい気がしますが、これはこの作者さんの味なんですかね。他の作品読んだことないんですよね。
まぁ他の表情はすごくいいんで全然構わないんですけど。

以上が1話を読んだレビューになります。それなりに期待できそうな作品なので、2話以降が楽しみですね。

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